イタリア‘非’主要クラブシーズン査定
皆さん、おはこんばんにちは。Nポリです。
先日、こんな記事を見つけてしまいました。
これに対するFFの反応(無許可)
主要クラブ=ミラノ勢+ユーヴェだと思ってる時点でクソhttps://t.co/puIxsoORtZ
— SSC Morotti (@sscmorotti) July 9, 2019
いくつか前置きさせて下さい。
一つ。ユベカス、インテル、ミランに文句があるわけでは無いという点です。無論、微塵も悪くないです。
二つ。商業的に作成された記事であることは重々承知です。PV大事だもんね。
三つ。ミランDは草。
これらを踏まえた上で述べます。2位と3位が主要じゃないリーグって、古今東西どこにあるんですかね?百歩譲って、「セリエAというリーグを語ります」的な記事なら分かりません。分からないです。
そもそも、上記の記事は18-19シーズンの内容です。18-19シーズンで言えば、間違いなくリーグの中心はアタランタだったと僕は思っています。セリエAをあまり知らない、ライトな層を狙った記事であったとしても、「1位と4位と5位」の採点して、誰が「面白いな、タメになるな、セリエAも見ようかな」って思うんすかね。ネームバリューを使うなら、そこと対比した情報も与えないとクソほど価値ないでしょう。「え、2位と3位はどうだったの?例年より良かったの?」みたいな、疑問しか生まないでしょこの記事。
というわけで今回は、フットボールチャンネルさんを‘リスペクト’して主要チームの選考から外れたチームの採点を致します。
因みに採点の対象となるチームは、下記記事で取り上げたチームとさせて頂きます。
惜しくも今回の記事の対象から外れたチームに関しましては、きっと誰かが採点してくれるでしょう。
ナポリ
全体評価:B
リーグ戦成績:勝ち点79(24勝7分7敗)
UEFAチャンピオンズリーグ成績:GS敗退
UEFAヨーロッパリーグ成績:ベスト8
18年の夏にサッリが去り(笑)、新しくアンチェロッティを指揮官に迎えた今シーズン。
続きは下記URLで。
アタランタ
全体評価:A
リーグ戦成績:勝ち点69(20勝9分9敗)
Nポリが選ぶ、18-19シーズンに最も素晴らしかったチームです。
順位自体は3位ですが、クラブ史上初めてのCL出場を果たせたのはフロックでもなんでもないでしょう。
ガスペリーニ率いるアタランタは、毎シーズン手強いチームでありポテンシャル自体は大きなものを有しているチームでした。そのポテンシャルがポテンシャルで止まらずに、しっかりと実力となって結実した結果と言えるでしょう。
ただ、18-19シーズンも序盤は取りこぼしが多く不安定さは露見していました。ただ、一度波に乗ってからの強さは正に鬼でした。数年前のナポリを見ているような、ワクワクさせてくれるチームです。
18-19シーズンはヨーロッパでの試合が無かったため、リーグ戦1本に絞れたことが大きかったのは否定できないでしょう。この夏で的確な補強を行い、どこまで上積みを持って19-20シーズンに挑めるかが大きなネックになると思います。
加えて現有戦力の慰留もマストになるかと思います。中でも、ドゥパン・サパタなんかは人気銘柄かと思われるのでアタランタの動向には目を光らせておくと良いかと思います。
ローマ
全体評価:C
リーグ戦成績:勝ち点66(18勝12分8敗)
UEFAチャンピオンズリーグ成績:ベスト16
バルセロナとの試合で、奇跡の逆転劇を演じていたのが遥か昔のように感じられます。それでも、CLではしっかりとグループステージを勝ち上がっているので、私としてはあまりデカいことを言えないですが…。
18-19シーズンで一番ローマにスポットライトが当たった瞬間と言えば、スーパーSDのウン...じゃなかったモンチの退団では無いでしょうか。まあ、ここ最近で言うとトッティとかデ・ロッシとかも去っている分けですが、それはまた別の機会に。
さて、18-19のローマですが中々に期待外れのシーズンを送ったと言えそうです。下位相手の取りこぼしが目立ち、CLの出場権を逃してしまいました。そこまで多くの試合を見ている分けではないため中身を濃くは書けませんが、どうもチーム全体のバランスが悪かった印象を持っています。アリソンやラジャの放出が大きく影響したのでしょうか。誰か教えてください。
また、この夏の動きからすると、どうやら19-20シーズンも厳しい戦いが待ち受けているように見えます。既にマノラスとエル・シャーラウィーは放出され、ジェコやウンデルなどにも退団の噂が付きまとっています。
ただ、ナポリからディアワラを獲得出来たのは評価できるかもしれません。フィジカル面に優れており、パスの精度も非常に高いので、フィットすれば大きく化ける可能性は秘めています。
大きな論点はジェコを残せるかどうか、残せなかったとしたら彼の代わりを見つけられるかどうかでしょう。この問題をクリアできないとなると、暗雲が立ち込めるような事態を招くかもしれません。
トリノ
全体評価:B
リーグ戦成績:勝ち点63(16勝15分7敗)
トーロの愛称を持つ北イタリアのチームは、18-19シーズンのセリエAを面白くした、紛れもない張本人の一人でしょう。そんなトリノを率いているのは、皆さんご存知のワルテル・マッツァーリです。マッツァーリと言えば、2009年から2013年までナポリの指揮官を務め、約20年ぶりのCL出場に導いた立役者です。
18-19シーズンのトリノと言えば、シリグを中心とした強固な守備が武器のチームだったと記憶しています。ホームでスコアレスのドローに持ち込まれたのは良い思い出です(ナポリ感)。定量的な話で言うと、3位のアタランタが46失点しているの対し、トリノは37失点に抑えています。ただ、得点数がかなり少なく、チーム全体で52という数字は降格したエンポリと僅かに1しか変わりません。多くの試合で失っている勝ち点2を、どれだけ回収できるようになるかは大きなポイントとなるでしょう。
さて、そんなトリノですが19-20シーズンに向けてどう動くかはかなり明確かなと思います。勿論、何かを判断をする上で、定量的な材料も大事ではあります。ただ、彼らが今の長所を維持したまま攻撃力を兼ね備えることに成功したとき、我々にとっては大きな脅威になることは想像に難くないはずです。
ラツィオ
全体評価:C
リーグ戦成績:勝ち点59(17勝8分13敗)
UEFAヨーロッパリーグ成績:ベスト32
コッパイタリア:優勝
ここ数年は、CLに出れるか出れないかというラインを彷徨い続ける、言わばEL常連組の筆頭チームと言う印象でした。シモーネ・インザーギ体制3期目となる18-19シーズン、CLへの出場を一つの目標に置いてのスタートだったかと思います。
18年の夏はデ・フライやフェリペ・アンダーソンの放出があり、若干の戦力ダウンは否めない形でした。ただ、ロシアワールドカップで世間にばれたSMSやイタリアンストライカーのインモービレ、Mr.過小評価のルイス・アルベルトを揃えた布陣に対する期待は決して低いものでは無かったはずです。
総評を先に述べると、期待外れのシーズンだったと言えます。前半戦は開幕の2連敗を除けば、下位相手には着実に勝ち点を積み上げていた印象です。ただ、前半戦に限って言うと上位チームへの白星が0だった点は、後半戦に向ける大きな不安材料だったかと思います。後半戦に関していうと、上位陣とも互角の戦いを演じるようにはなってきました。ただ、今度は下位チームへの取りこぼしが目立つようになり、結局パフォーマンスが安定しないまま8位と言う順位でフィニッシュすることとなりました。
ただ、全部が全部、上手くいかなかった分けではありません。コッパイタリアでは決勝でアタランタを破り、きっちりとタイトルを手にしています。19-20シーズンに繋げていく上で、悪い要素だけしか残らないという状況は回避できたようです。
19-20シーズンと言う言葉が出ましたが、彼らはどんな動きをこの夏に見せるのでしょうか。
既にコペンハーゲンからデニス・ヴァヴロを、ブラガからネトとジョルダンを獲得しています。ヴァヴロが23歳、ネトが20歳、ジョルダンが19歳と若い才能への積極的な投資を見せています。
サンプドリア
全体評価:C
リーグ戦成績:勝ち点53(15勝8分15敗)
36歳のリーグ得点王に引っ張られる形で、18-19シーズンを戦い抜いたのがサンプドリアです。17-18シーズンも不気味に強かった彼らですが、18-19シーズンの彼らも多くのチームを苦しめました。シーズン前半戦の3発、絶対に許さんからな。
トレイラがアーセナルに引き抜かれ、中盤のクオリティに不安を囁かれたていたのが去年の夏だったかと思います。結局、プラートがきっちりとブレイクを果たして見事にトレイラの穴を埋めて見せました。
ブレイクしたと言えば、クアリァレッラの相棒を務めるデフレルです。17年の夏にサッスオーロからローマへ移籍し、18-19シーズンはレンタルでサンプドリアに放出。17-18シーズンに1得点しか決められなかった彼は、18-19シーズンで11得点を決める活躍を見せました。買取OPが付いているため、19-20シーズンも恐らくサンプドリアのユニフォームをまとってプレーすることになるでしょう。
さて、彼らが19-20シーズンに向けてクリアしなければいけないのは現有戦力の維持でしょうか。既にプラートやアンデルセンなんかは、多くのチームのターゲットとして挙げられているようです。19-20シーズンも「不気味な強さ」を見せるのか、注目していきましょう。
まとめ
さてさてさて、いかがだったでしょうか。対抗心メラメラで書きましたが、クソしんどかったです。
セリエAには魅力的なクラブがいっぱいあります。36歳のおじさまがありえないようなゴラッソを決めるようなリーグがセリエAです。
この記事を機に、セリエAへ興味を持っていただけると幸いです。
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