誰がカルチョを○すのか

皆さん、おはこんばんにちは。Nポリです。

先日、非常に興味深いツイートを見かけまして。

それがこちらになるのですが。

例の通り無許可でして、申し立て頂いた際には秒で消します。

何で僕がこのツイートに興味を示したかというと、「OTTサービスの流れとスポーツの親和性」について思う所があったからになります。

じゃあ、なんでそう思ったの?って話をするのが今回の記事となります。


皆様、お馴染の

ネットフリックスって知ってますか?もしくはアマゾンプライムでも良いでしょう。これらは所謂、ストリーミング配信サービスと言われるものでサブスクリプション方式のビジネスモデルとなっています。

サブスクリプションモデルというのは、簡単に言うと「一定期間の利用権に対して料金が発生する」ビジネスモデルのことを指します。

ネットフリックスとの比較で例を挙げましょう。サブスクリプションモデルの誕生前だと、利用者が自宅で映画を視聴するには各作品一つ一つの所有権を得る必要がありました。

対してサブスクリプションモデルを採用するネットフリックスであれば、「ネットフリックスが配信する作品であれば、一定期間の間に何でも見れますよ」っていう権利に対してお金を支払っているわけです。

よく混同されやすいのがシェアリングエコノミーです。

昨今よく耳にする言葉ですが、サブスクリプションとシェアリングエコノミーは似て非なるものです。

シェアリングエコノミーとは、資産等の所有者とそれを必要とする消費者をマッチングするというのが基本形となります。

企業等が保有するものに対して、有限期間の使用許可を与えるのがサブスクリプションのビジネスモデル。

企業等が資産等の所有者とそれを必要とする消費者をマッチングする、出会いの場を提供するのがシェアリングエコノミーのビジネスモデルとなります。

シェアリングエコノミーのビジネスモデルとして有名な企業が、UberやAirbnb辺りですかね。Uberは日本なんかだとEatsの方が知名度高いんですけど、元々はドライバーと乗客をマッチングするサービスを提供している企業です。

ネットフリックスの功罪

話を戻しましょう。ネットフリックスが登場したことによって何が変わったのかというと、テレビジョン放送を主とする「決められた時間」に「決められた内容」を視聴する、映像視聴のスタイルが一番に挙げられます。ネットフリックスに加入した人は、インターネット環境さえあればいつでもどこでも自分の見たい作品を見ることが出来るわけです。

月9のドラマを月曜の夜9時に見る必要は無くなったわけで(勿論ネットフリックスがそのドラマを配信していることが前提となります)、この影響がどこに及んだかというとケーブルテレビになるわけです。

ケーブルテレビって、皆さん分かりますか?めちゃめちゃざっくり言うと、地上波放送とは別に流れるテレビ放送のことです。契約すると見られるアレです。ケーブルテレビの放送も地上波放送と変わらず、「決められた時間」に「決められた内容」を視聴するスタイルでした。ネットフリックスはここに目を付けたわけですね。即ち、ケーブルテレビで放送されている番組をネットフリックスのコンテンツとして放映することで、実質的にケーブルテレビの契約者を奪っていたわけです。

地上波放送とは別で契約を強いられる上に、毎月の料金は高額、決まった時間じゃないとお望みの番組は見られない。そして一番の問題は、「一部の番組を見る為」にケーブルテレビを契約している人が多かったという事実です。その番組をネットフリックスで見ることが出来てしまえば、ある意味「見たくない番組の為」に高額な料金を払う必要が無くなる分けです。

ネットフリックスは独自のコンテンツ(自主制作によるドラマなど)にも力を入れており、ケーブルテレビ側は完全にネットフリックスの力を見誤っていた形となっています。

スポーツとの親和性

さて、今度はスポーツに関係する部分も話に組み込みましょう。

スポーツの世界にもサブスクリプションモデルのサービスがございます。皆さんご存知のDAZNです。

月額料金を支払えば、いつでもどこでもお好きなスポーツの試合を見ることが出来ます。勿論、DAZNが放映権を有しているという前提条件はございますが。

ここで問題になるのが、スポーツの場合だとネットフリックスと同じようにはいかないわけです。

理由は2つあって、

①放映権が色々面倒くさい

②「好きな時間に見れる」が必ずしも当てはまらない

からなんですね。

①に関していうと、「独占放映権」なんて言葉を皆さんは耳にしたことがあるかと思います。例えば、Jリーグの放映権はDAZNが独占しています。なので、DAZNに加入しないとJリーグのライブ中継を観戦することは出来ないわけです。

勿論、独占という形を取らずとも放映権を取得することは可能です。

そんな中で、厄介なのがイタリアのプロリーグ、セリエAです。

上記の記事が非常に参考になります。

僭越ながら、要点を以下にまとめます。

①セリエAの放映権は「国内放映権」と「国外放映権」の2つに大きく分かれるよ

②2018年から国外放映権を取得している企業が変わったよ

③放映権を取得している企業が変わったことで、スカパーが放映権取得に必要なお金が跳ね上がった可能性が高いよ

④そこにDAZN登場で金使い始めたよ

⑤その結果、放映権が以下の通りになったよ

・DAZN : 最大7試合 / 独占生中継1試合

・スカパー! : 生中継1試合 / 独占生中継1試合

スカパーさっさと身を引けよとしか思わないんですけど仕方ないですね。日本で海賊行為が横行する、全ての元凶だと思って頂いて問題ないでしょう。

続いて②の問題ですが、これはかなり分かりやすいかと思います。皆さん、録画してまでスポーツの試合見ますか?という話です。いや、僕は見るんですけど楽しさってやっぱり半減しますよね?僕なんかはTwitterでみんなの反応とか見ながら観戦するの好きだったりするんで、やっぱり「鮮度が落ちた試合」って魅力的には映らないと思う分けです。

上記の理由から、スポーツのOTTサービスってネットフリックスと同じ形を取るのは難しいわけなんですよ。

最初の問題提起に戻りましょう

考えてみれば当たり前の話です。スポーツとドラマ・バラエティ等じゃ前提の話が違います。そうなると、ネットフリックスが作り出した「インターネットを介した映像配信」の本流からは少し外れた道を歩む必要があります。

この意見って、非常にクリティカルだと思うんですよね。

スカパーにはせめてこーゆー形で譲歩して欲しいわけです。じゃなければ、スカパーでは見ないだけなんで。

ナポリを見て死ね

SSC.Napoliというサッカーチームのことを中心に、セリエAのことを(そこそこ)満遍なく

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