これからの「ナポリ」の話をしよう

みなさんおはこんばんにちは。Nポリです。

最近全く書いていなかったブログの方ですが、久しぶりに書こうかなと。

出来れば週に1回は更新できれば良いかなという精神で頑張っていこう思います。

今回は僕が応援するチーム、ナポリの話です。

惜しくもスクデットを逃した17-18シーズン。

その中でチームに見えたポジティブな部分とネガティブな部分。

そして、この先の未来がどんなものになるのか。

1ニワカファンの駄文ではありますが、お付き合い頂ければ幸いです。

17-18シーズンの総括

17-18シーズンは、本当に出来すぎた1年だったかなと言うのが個人的な感想です。

シーズンの開幕前、僕個人としては「CLに出場出来れば万々歳」というのが正直な印象だったと記憶しています。

というのも、とにかく夏の補強が上手くいっていなかったので、どう考えても1シーズンを戦い抜く体力は無いだろうと予想していたからです。

案の定、チームとして見た時の体力不足は明白でした。

これは、昨夏の移籍市場で補強が思うように進まなかったのが大きな原因だと考えられます。

また、1月の移籍市場でもウイングの獲得に動き回りましたが結局一人も獲得出来ず。

シーズン前から判明していた課題を、一つもクリアしないまま1シーズンを戦い抜いたわけです。

当然CLとリーグ戦で二足の草鞋を履くことは出来ず、よりタイトルの可能性が高いリーグにリソースを全突っ込み。最後まで優勝争いを演じましたが、スクデットは取れずにシーズン終了。そんな1年を過ごしての現状となります。

優勝争いを経験して見えてきたもの

では、この1年間で見えてきたものはなんだったのか。

ナポリというチームのポジティブな部分とネガティブな部分をそれぞれ挙げていこうと思います。

先ずはポジティブな部分です。

一つ目はサッリという監督の下で、「世界一美しい」と言われるサッカーを展開していた点です。他サポの方がわざわざナポリの試合を観戦していたのは、やっているサッカー自体が魅力的なものだったというのが大きな要因の一つだと考えています。そしてその結果、ナポリは世界的にもいくらかの注目を集められるようなチームになることができました。

二つ目はナポリというチームを支えているサポーターです。特に今年の優秀争いを通じて、これほどまでに頼りになるサポーターを抱えているクラブは世界でも類を見ないのではないかということを再認識させてくれました。どんな逆境に立とうとも声を出し続けるサポーターの姿は、それだけでクラブの大きな財産でしょう。それは、優勝の可能性がほとんど潰えても、全く変わらない熱量でクラブの背中を押し続けていたことに象徴されています。

そして三つ目に、個性的な選手が挙げられます。ナポリと言うチームに所属する選手で、超一線級のスーパースターは存在しません。今でこそインシーニェやクリバリ、ジョルジーニョなどの中枢選手が注目を集めています。ただ、今あげた選手は「ナポリというクラブだから」今のような活躍を見せているのではないかと僕は思います。特に今挙げた選手の中で言うと、インシーニェなんかはその好例な気がします。ナポリの現行システムはインシーニェがボールを持った時に多くのチャンスが生まれますが、単独でチャンスを作り出しているというよりはグラム(マリオ・ルイ)やハムシクとの補完関係を活かしつつといった感じに見受けられます。ボールを受けられるスペースを見つけるのが得意なハムシクと、縦への推進力があるグラム(マリオ・ルイ)がいなければ今のような活躍は見せれていないでしょう(現にグラムが怪我で離脱後の数か月は、マリオ・ルイとの関係性が上手く築けておらず攻撃に閉塞感を感じさせていた)。そして、この「ナポリの左サイド」というのはある意味でナポリというチームを体現しているとも言えます。それぞれがそれぞれの足りない部分を補い合うことでシナジーを生み出す。個の力を全面に押し出すのではなく、組織力で戦っているからこそこれほどまでに魅力的なチームなのだと言えます。

では逆に、ここからはネガティブな部分を挙げていこうと思います。

先ず一つ目は、選手層の薄さでしょう。計算できる控えの選手が少なく、ターンオーバーすらもままならない。17-18シーズンが始まる前に補強が殆ど行われず、加えてサッリ自身がメンバーを固定しがち。こんな状況で、国内リーグとヨーロッパを同時に戦っていくとか普通に無理です。今季は特に課題として浮き彫りになった面と言えます。

二つ目は戦術における引き出しの少なさです。これはサッリという監督に言えることなのかもしれませんが、自分たちのやりたいサッカーが出来ない試合では簡単に勝ち点を落とします。特にリーグの後半戦では、引いた相手を崩せず、シュートまで中々持って行けていない場面が本当によく目立ちました。第27節のローマ戦とか見てもらうと、本当によく分かると思います。プランBが無いので、愚直に同じことを繰り返すだけ。控えに戦況を変えてくれるようなジョーカーもいないので、何も出来ずに時間だけが過ぎていくという場面も多々ありました。

そして三つ目。クラブのブランド力が弱い。これはメルカートで大きく影響します。特に冬の移籍市場で痛感させられました。ヴェルディーとかポリターノとか(ポリターノは冬に個人で合意してたけど、現状を見ると)、クラブのブランド力が低いせいで取り逃したようなものですよね。そしてこの記事を書いている現在も、ジョルジーニョ引き抜かれそうだし。やはりまだまだ中堅クラブ感が否めない我がクラブは、引き抜きの噂が絶えないのです。

以上、17-18シーズンを通して見えてきた、現状のナポリが抱えるポジティブな面とネガティブな面でした。

そしてここからは「過去」と「現在」を通して見据える、「これからのナポリ」についてです。

これからの「ナポリ」の話をしよう

結論から言うと、今ナポリというチームは大きな過渡期を迎えていると言えます。

それは、アンチェロッティという世界有数の監督を招聘し、クラブに長年忠誠を誓ってきた功労者のハムシクが新たな道の模索を始めていることが象徴しているように感じられます。

無論この二つの出来事が、クラブを大きく変化させた要因だとは結論付けません。

その要因はズバリ、「17-18シーズン」のはずです。

なぜか。17-18シーズンを物凄くシンプルに言い表すと、「ユベントスが割と転けたからリーグ戦一本に集中したけど、優勝できなかったシーズン」になります。しかもナポリ自身のデキは過去1番に良かった(勝ち点91という数字からも表れている)シーズンとも言えるのです。

ヨーロッパとの二足の草鞋は諦め、リーグ戦に集中しても優勝できないという「現状」。

今のままでは確実に駄目であり、「何か」を変える必要があるという判断は正しいと考えています。

そして、その「何か」を変えるために着手した部分が新しい監督、アンチェロッティの招聘になります。狙いは明白。短期的な結果を求めるというよりは、クラブのブランド力を上げるための中長期的な視点に立った戦略です。

そしてその効果は徐々に出ていると私は考えています。何故かと言うと、例年にも増して獲得を噂される選手の名前が多く上がっているからです。

そして僕はこの流れに、一つの既視感を覚えています。

そう、ベニテスが就任した時です。

彼が就任した時、絶対的なエースのカバーニを売ってイグアインやカジェホン、メルテンスにアルビオルという大型補強を行いました。今思えば、あのシーズンもナポリと言うクラブにとっては一つの転換点になっていたのかもしれません。

そして5年経った今、アンチェロッティを呼んでジョルジーニョ(とハムシク)を売った金で大型補強を敢行しようという企みが見られています。

5年前のベニテスは、補強を成功させることは出来ましたが肝心のリーグ戦やヨーロッパの舞台ではイマイチでした。今回のアンチェロッティには、補強を成功させるだけでなくリーグ戦やヨーロッパの舞台でも幾らかの成功を収めてもらい、チームを次のステージに推し進めてもらいたいです。

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ナポリを見て死ね

SSC.Napoliというサッカーチームのことを中心に、セリエAのことを(そこそこ)満遍なく

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