ナポリの翼
皆さん、おはこんばんにちは。Nポリです。
緊急事態宣言が全国に発令されてから、どれほどの月日が経ちましたでしょうか。
気になる方は自分で調べてみて下さい。間違っても私に聞かないように。
さて、娯楽という娯楽が奪われている今日この頃ですが、サッカーに関しての御多分に漏れずのご様子です。ドイツのブンデスリーガに関してはリーグの再開が決定されたようですが、どうやら賛否両論どちらも巻き上がっているようです。ただ、これを機に「ブンデスも見てみよう」という人が続出しているのも事実です。こうなってくるとパチンコ店を営業している方々の気持ちも少しは理解できるのではないでしょうか。
ではでは、場所をイタリアに移しましてセリエAはどうかというと、こちらはリーグ全体の意向として「再開」で意思統一がとれたそうですが、国からまだまだストップが出ているようですね。「コロナ疲れ」なんて言葉も頻りに囁かれるこのご時世、1ファンの心理としては再開して欲しい気持ちも否定は出来ません。
まだまだリーグ再開への道のりは長そうだなと。シーズン中止の可能性も否定が出来ないこの状況ですと、やはりメルカートの話が俎上に上がってきます。
ナポリに焦点を当てますと、今年は特に放出・引き抜き周りの話が多く、クリバリやファビアンを筆頭にミリク、メルテンス、カジェホン、メレトなどなど、ルミネのバーゲンセールばりに金持ちどもが殺到して札束ビンタを喰らわせてきます。金持ちはルミネいかんか。
そんな中で対照的に、クラブとして余剰戦力を抱えているポジションもあります。みんながクリバリだファビアンだと喚き散らす一方で、頭を抱えつつ苦悶の表情で「誰を残して誰を出すか」を真剣に考えているお偉いさんがいます。
そんなわけで本日はナポリの中で最も"層の厚いポジション"、サイドハーフ(ウィング)のスカッド事情を見ていきましょう。
現在の序列
ガットゥーゾ率いるナポリにおいて、現在のサイドハーフ(ウイング)の序列は下記の通りかと思われます。なお、FIFA並感。
チームの要 :インシーニェ
主力選手 :カジェホン
ローテーション要員:ポリターノ
サブ要員 :ロサーノ
行方不明 :ユネス
上手い具合に1人1役割へと収まりましたね。恣意的ではないです。
それと、エルマスやジエリンスキはややこしくなるので省きました。
入れるとしたら、どちらも「ローテーション要員」でしょうか。
先ず、インシーニェに関しては説明不要でしょう。
クラブでキャプテンを務めており、攻撃の中心でもあります。
18-19こそ軽い不振に喘ぎ、移籍希望のゴシップネタにされたりと地味に散々でしたが、
19-20は素晴らしいパフォーマンスを発揮していました。
やっぱり上手いですね彼は。崩しやフィニッシュの場面で違いが生み出せる選手です。
続いてカジェホンですが、オフザボールの動きはまだまだ健在です。
ドリブルでの仕掛けこそありませんが、パスやトラップの技術も高く、
走力も兼ね備えていたりと総合力の高さもグッドポイントです。
夏でお別れの噂をよく目にしますが、愛しさと切なさに溢れ、心強さを喪失させますね。
さてさて、続いては今冬のニューカマーであるポリターノです。
正直色々ありすぎて影の薄さは否めませんが、実力は確かなもの。
カジェホンとは違って、ボールを持つことで持ち味を発揮するタイプなので
使い分けやすさ的にも素晴らしい補強となっています。
ただ、絶対的存在である左のインシーニェや、レアルからの熱視線を受けるファビアンと
やや役割が被る感じも否めません。
個人的には2TOPでサテライト的な動きを任せた方が輝くタイプで、
皮肉にも前任のアンチェと相性が良さそうな選手と言う印象を持ってます。
さてさて、続きまして19年夏の目玉補強だったロサーノです。
彼の持ち味と言えばスピードを活かしたプレー、
特にゴール方向にスペースがある時のドリブル突破や
オフザボールの動きとなります。
ただ、彼がプレーするリーグは世界有数で各チームの守備戦術が
整備されているセリエAです。
自分の持ち味を活かすためのプレー選択が難しく、
リーグへの適応に苦しむ姿が見受けられます。
19-20の開幕戦(ビオラ戦)みたいにオープンな試合展開となれば
かなり効果を発揮するプレーヤーなのでしょうが…。
リーグの特性上と言いますか、中々そのような舞台に立つのは難しいでしょう。
スペースを潰す動きの多いリーグで、自分の持ち味をどのように活かすのか、
はたまた新しい武器を身に着けるのかといっところは注目です。
さて、最後は行方不明枠のユネスです。今冬には放出候補の筆頭として
メルカートで売りに出されていましたが、結局残留となりました。
プレーの特徴はと言うと、やはり独特のリズムと細かいタッチを使った
ドリブルが挙げられるでしょう。
球離れもそこまで酷くはなく、悪いと言えば悪いのですが、
無難にプレーをしていたイメージがあります。
ただ、ある程度ボールを触らせてリズムを作らせる必要がある点と
運動量の少なさが割とネックになって出場機会が与えられていないのかなと。
試合で消えてしまっている時間帯も珍しくは無いので、使い勝手の悪さが
大きな弱点となっている印象です。
忘れてはならないこの男
さて、ここまでナポリにおけるサイドハーフ(ウィング)の序列と
選手の特徴・立ち位置を見てきました。
が、忘れてはいけない男が一人います。
それは、19年夏にフランス・リーグ1のニースへレンタルに出された
アダム・ウナスです。
18-19シーズンの前半に持ち前のスピードとテクニック、キック精度で
プチブレイクを果たしましたが、球離れの悪さが仇となり出場機会を
失った過去があります。
ただ、18-19シーズンのリーグ2位という結果に関して、
彼の存在を無視することは出来ません。
ニースに行ってからの彼がどんな感じなのか、
正直に言うと試合を見てはいないので分かりません。
買取OPも付いているため、ナポリに戻ってくるかも怪しいですが、
もし彼の成長した姿を見られるのであればポジション争いに
名乗りを挙げてくる可能性も否定できません。
ナポリの判断
クラブ内での立ち位置を考えると、夏のメルカートでユネスを放出することは
確定しているように思います。
加えてカジェホンの契約が難航していることを考えると、
ユネスを加えても4枚で戦う計算になります。
ウナスがまだまだ未知数な部分はあるので、何とも言えませんが
インシーニェとポリターノを中心にしてフィットに苦しむロサーノと
ウナスでシーズンを戦うというのは現実的では無いでしょう。
そう考えると、夏に1枚は補強を行う可能性が高いかなと思います。
また、メルテンスにミリク、ファビアンまでが夏に放出される可能性を考えると
トップに1枚とセンターハーフに1枚の補強が考えられます。
因みにジエリンスキの契約もミリクと同じく2021年までなので危なかったりします。
ミリクの代役に関しては、ヨビッチやアズムンなどなど色々と噂も出ており、
2020年の夏は何だかんだで騒がしくなるのかもしれません。
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